BCコラム(3)「なぜ勉強カフェでは音楽が流れているの? やる気と音楽の関係」
勉強カフェでは常時音楽が流れています。これにはやる気と密接につながる理由があるのです。
やる気が出ない時にやる気を出すには、
「音楽を聞くこと」
これは、脳科学でも証明されています。
勉強の導入には やる気とエネルギーが必要ですよね。
やる気が起こらない!とモチベーションが上がらない勉強に取り組む際には、まず音楽を聞くとよいかもしれません。
勉強に取り組む気になれない、そんなときに好きな音楽を聞けば、嫌な気持ちを忘れて、モチベーションを上げ、勉強に取り組めた経験はありませんか。
学術的にも実証されている音楽と勉強のモチベーションの関係
ある大学による「勉強と音楽の関連性に関する研究」によれば、音楽を聞くことで計算作業に対する印象がネガティブなものからポジティブなものに変わったという報告もあります。
なぜやる気が出るか?
音楽を聴くことは、快感に関係する脳内ホルモンである「ドーパミン」の分泌につながり、このドーパミンが前頭連合野に働きかけて集中力や思考力を向上させ、やる気のアップにつながるからなのです。
好きな音楽を聞く=ドーパミンが出る=やる気がアップ
ドーパミンだけでなく、セロトニンやアセチルコリンも!
音楽を聞くことによって分泌される神経伝達物質には、ドーパミンのほかに、セロトニンやアセチルコリンというものもあります。
セロトニンは、心の安定や自信をもたらす物質。
アセチルコリンは、学習や記憶に深くかかわる物質であるほか、副交感神経の末端から放出され身体をリラックスさせる働きをします。
勉強中にもっともオススメなのはクラシックと環境音楽
これらの物質は、とりわけクラシック音楽を聞くと活発に分泌されるそうです。
クラシック音楽を聞くと、安定した心の状態が作れるので、物事に集中しやすくなるのです。勉強にも自信をもって集中して取り組めるというわけです。
また、クラシック音楽の中には「1/fゆらぎ」というものが潜在していることが分かっています。1/fゆらぎとは、小川のせせらぎやそよ風、雨音などの自然界の現象に多くみられる不安定な揺らぎの現象のこと。この1/fゆらぎの音を聞くと、脳内がα波の状態になり、リラックスできるようになります。1/fゆらぎを含むクラシック音楽や自然の音楽(環境音楽)を聞くことで、緊張状態から解き放たれ、集中力を高めることができるのです。
つまり、音楽を聞くことで、やる気が出るだけでなく集中できる状態にもなる
そして、疲れにくく、集中力が長く保てる
音楽を聞きながら勉強すると、 集中力がアップするだけでなく、その状態が長く保て、疲れにくくなるのです。
音楽は“ルーティン”としても使える
音楽は、勉強を始めるときのルーティンとしても大いに活用できるのです。
眼科医の猪俣武範氏は、勉強や目標達成を効率化させるためのルーティンとして、音楽を活用することを推奨しています。
猪俣氏は、医師として勤務しながら英語を勉強し、ハーバード大学へ留学し、そこで医学を学びながら、ボストン大学でエグゼクティブMBAの取得まで成し遂げました。
どんなに忙しくともキャリアアップの方法があることを自ら証明してみせた猪俣氏は、そのテクニックを綴った書籍で、次のように述べています。
音楽の取り入れ方の例
私は音楽が好きなので、仕事によってBGMを使い分けています。テンションやモチベーションを高めたいときはクラブミュージックを、集中したいときはカフェで流れるようなジャズやクラシックを、リラックスしたいときは懐かしい邦楽を聴くようにしています。特に昔からファンのミスターチルドレンを聴くと、リラックスして、いいアイデアが浮かびます。
このように、自分の集中力が高まるルーティンを意識して導入することが大切です。
音楽は、勉強に集中するためのトリガーとしても役に立つのです。
集中できる状態になる他の要因として、
「周りの音が聞こえなくなり集中できる」こともあります。
静かな図書館や自習室なら周りの人の紙に書く音や、椅子を引く音などが気になりますよね。自宅なら家族の団らんの声や、洗濯機や掃除機の音などの生活音が一度気になりだすと集中力を削ぐ原因となります。
雑音などをかき消すために、勉強中に音楽をかける場合は音量を上げすぎないことが重要です。音量を上げすぎると脳が音楽をうるさいと感じてしまい、音楽が雑音と同じ影響を与えてしまうからです。
音にはマスキング効果というものが存在し、音源が近くにある音が遠くにある音をかき消す(マスクする)ので、実は音量の大小は意外と関係ないのです。
人は無音の空間だと集中できない!
いくつかの研究から、静かな環境よりも、ある程度の音が聞こえる環境にいるほうが、人間の集中力や創造性が高まることが分かっています。
2012年、米オックスフォード大学のジャーナルに掲載された研究結果によると、音の大きさが50デシベル程度の図書館のような静かな環境よりも、カフェなど70デシベル程度の適度な雑音が聞こえる環境で作業をしたほうが、クリエイティブな成果を発揮できることがわかりました。
雑音によって注意が散漫になると、人間の脳は、雑音に負けないようにより注意深く考えようと働くからだそうです。(ただし、周囲の音がカフェよりも騒がしい85デシベルだと、創造的な成果は出せなくなります。)
また、2010年にスウェーデン・ストックホルム大学の研究者らによって発表された研究結果により、適度な雑音は、集中することが特に苦手な人にとって、集中力アップの助けになることが分かっています。
ノルウェーの学校に通う11~12歳の子どもたちに耳で聞いた文章を記憶するテストを行ったときのことです。日頃から注意力が散漫な子どもの場合、読み上げられた文章の背後にホワイトノイズ(「シャー」と聞こえるような雑音)があった時のほうが、ノイズが無かった時に比べて、良い成績をあげたそうです。
これらのことからも、
なかなか勉強に集中できない人や、勉強効率をもっと上げたい人にとっては、適度に雑音があると良いことが分かりますね。
(※ただし、上記の実験では、普段から注意力が高い子どもの場合は、ホワイトノイズが無かった時のほうが好成績をおさめたとのこと。日頃から集中しやすいタイプの人にとっては、ノイズは勉強の邪魔になりかねないので注意が必要です。)
音楽と記憶は連動させることができる。
過去のヒットソングを聞くとその当時の出来事を思い出す……といった経験はありませんか。同じことを、勉強にも活用してみましょう。
懐かしい音楽、聞いたことのある音楽を聞くと、脳の中の海馬が刺激されます。
海馬とは、記憶を司る部位のこと。音楽によって海馬が刺激されると、脳は、その音楽を聞いていた時に起きた出来事や関連した情報を引き出そう働くのです。
音楽という刺激を与えれば、記憶をより強固なものにすることができます。ぜひ勉強に活用してみてください。
このように音楽と勉強は深く関わっているのです。
音楽の流れる勉強カフェで、音楽をうまく勉強に取り入れ、さらなる効果を生み出してみてはいかがでしょうか。
コラムをお読みいただき、ありがとうございました。勉強カフェは、数ある勉強場所の中で、最高のクオリティを追求してきます。
これだけ増えてきた、自習スペースという場所ですが、まだまだ完璧には程遠く、
たくさんの改善点があります。ひとつひとつ、ここへ来られる方が必要とすることを考えて、
実行していく。そして、実際にそれが勉強がはかどる効果となって現れ、合格する人やキャリアアップしていく。
貢献を通じて、勉強カフェはすべての自習する大人への回答先になれるように精進してまります。
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