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BCコラム(10)「勉強で<覚えられない>というあなたに。」

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※この記事は本町・梅田にある大人の勉強場所《勉強カフェ大阪本町/大阪うめだ》よりお届けします。

勉強カフェ大阪の「勉強コラム」

勉強カフェの会員様から、たまに「単語が覚えられない」「暗記科目が苦手」という

話をされることがあります。

 

 

あとは、年のせいで、、、ということも。

何か対策はないのでしょうか。

「エビングハウスの忘却曲線」からそのヒントを探って見ましょう。

人が何かを学んだ時、

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 9時間後には64%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 2日後には72%忘れる
  • 6日後には75%忘れる
  • 31日後には79%忘れる

 

有名なので、ご存知の方も多いかもしれません。

厳密にいうと、この曲線の定義は、「覚え直すのに必要なかかる時間が、経過日数に比例して多くなっていく」

ということらしいですが、言い換えれば、上記のように、忘れている、ということになります。

つまり、記憶したことがそのまま定着する確率は、1ヶ月後には21%ということになり、

復習が大事、反復が大事、ということになります。

一度見ただけで、すべてのことを覚えられる人などいません。

よって、「覚え直し続ける」しかないのです。

大変、地道なことではありますが、唯一の回答になります。

上記の忘却曲線によれば、覚え直すのにかかる時間は、日をおうごとに多くなっていくとのことなので

早めに覚え直すことが大事です。

だから、ひたすら復習。

覚えてるかどうか、のチェックを定期的に行うのです。

記憶力の良さは一説によると、

方法を知っているかどうかの違い、とのことです。

その一つが、この復習の重要性を知っているか、も関わっています。

勉強する、ということはただ教科書を読んで、目に入れる、ということではありません。

後日、出力=アウトプットできるようになる、ということです。

なぜなら、読んだり聞いたりしたという事実はテストの点数にはなんら関係なく、

また、日常生活でも活かす場面はありません。

その知識を使うことができるようになる、がゴールなのです。

だからこそ、復習・反復によって、自分が覚えているかどうか、のチェックがテストという意味でもそうですし、

身につけたものを今後、実践していくという意味でも最重要になってきます。

また、年齢を理由に挙げる方もいますが、実はそれは誤りのようです。

博士らは1822歳の若者と、6074歳の年配者を各64人集め、テストを行った。
単語リストを覚えた後に、別の単語リストを見て、どの単語が記憶した元のリストにあったかを言い当てる試験だ。

「これはただの心理学の試験である」とだけ説明して試験を行ったところ、若者・年配者ともに約50%で差がなかった。
つまり、年齢によって脳は衰えていないというわけだ。

ところが、試験前に「この記憶試験では、通常、高齢者のほうが成績は悪い」と説明したところ、同じ試験にもかかわらず、年配者で約30%に低下した。
(一方、若者の正解率は約50%で変わらない)

引用元:池谷祐二「エコノミスト」20111220日号

人は、自己暗示が得意のようです。

つまり、できない、という思い込みを自らかけたがる。それによって、正当化されるわけです。

覚えられない、ということが。

だから、そんな逃げ腰で勉強に望むのではなく、年齢がどのくらいいっていようと、

無限の可能性を感じながら、目の前の勉強に励むのです。

社会人の勉強で、年齢を言い訳にしてはいけません。

なぜなら、今日この日が一番若い日です。

ずっとこの先、年齢は上がり続けるわけです。

ならば、年齢などという必然に対してネガティブになるのではなく、

それでもやり遂げた人たちがたくさんいる事実に目を向け、

自らの能力を開発していきましょう。

 

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