勉強カフェコラム
有料自習室を始めたい方へ
※この記事は本町・梅田にある大人の勉強場所《勉強カフェ大阪本町/大阪うめだ》よりお届けします。
勉強カフェ大阪の「自習業界コラム」
より深く自習業界のことを知りたい方のために、
有料自習室やコワーキングスペースのことを
運営者だからこそわかる視点を交えてご案内いたします。
「有料自習室というビジネス」
有料自習室とは、文字どおり、
料金を毎月支払い自習に適した個室もしくはオープンスペースを提供している施設のことです。
全国で徐々に増え始め、「有料自習室」という単語自体も一般的になってきました。
そして、有料自習室で起業する人もかなり増えています。
しかし、まだまだそのビジネスモデルを深く知る人がいないのが現状。
そこで、勉強カフェを運営して7年になる私の視点から、
ビジネスとして捉えた時の自習室を分析して、
ここに記しておきます。
現在どのくらい存在するのか
正確な数を図るのは難しいですが、有料自習室をまとめているサイト「自習室.com」さんの掲載数を見ると以下のとおりとなっています。(2017.3月、2021.3月,2024年9月の増減の推移)
圧倒的な差をつけて、東京、大阪に集中しています。
都会型のビジネスだと言え、さらに深く分析すると、人口が多い+ビルの家賃相場が低いところに集まりやすいです。そういう意味で、大阪は賃料も安いながらも人が集中する地域があるので、この結果になったと考えられます。
ただし、入れ替わりも多く、気軽に初めては運営が厳しく続かないという現状もあります。
自習室業界は、加熱し切り、次のステージとして選別が始まっていくことでしょう。
収益性は?
ぼろ儲けしない代わりに、一度軌道になると崩れにくいビジネスモデルと言えます。
本当にシンプルな、机と椅子があるだけの自習室であれば、
かかる大きなコストは賃料に人件費のみとなります。
そこに少しのセキュリティコスト、WiFiなどのネット設備、ドリンクなどを置いているならその仕入れ代です。
仮に賃料が20万だとして、人件費を臨時のアルバイトだけで抑え、10万に抑える。
あとは防犯カメラや無人での解除できるドアのセキュリティシステムに3万程度、WiFiやドリンクで
2万とすれば、
合計で35万。
会員が50名いて、一人当たりの会費収入が平均で1万あるとすれば、売上は50万。
15万の営業利益がでます。
初期費用は?
どこまで内装にこだわるか、次第になりますが、
本当に最小限の設備、机と椅子、セキュリティなどだけであれば、200万あれば
十分可能でしょう。今では、机が1台1万円とかでも購入が可能です。また、セキュリティシステムもIotの発展で進化していてローコストでも十分成り立ちます。
運営のポイントは?
どのサービスでも、全く同じ回答になりますが、特にこの激戦の時代、「集客」になるでしょう。
HP上ではほとんど同じに見える。机と椅子、静か、捗る。そんなのは当たり前。
では、来店したくなるような雰囲気をHP上で演出できているか。それ以上の付加価値を提供できそうな雰囲気があるか。プラスアルファの、独自の価値を見出せるか。
激安、ということで売りにしているところもあるようですが、安いなりの理由があり、
例えば汚い、古臭い、ユーザーの質が悪い、などでてきます。「家の方がよっぽどまし」になるくらいであれば、意味がないのです。
個人的には、「ユーザーの質」はかなり大事だと考えます。あまり相関性を認めたくはないのですが、やはり資金がなくて安いところだけしか使えない、という人がマナーが低下する傾向にあるのは事実な気がします。
運営側としては、あまりにもマナーを守れない人がいる場合、毅然と利用停止を促せねばなりません。利用満足度に大きく関係しているからです。
想像してもらえればわかりますが、例えば鼻水や咳がうるさい、PCタイピングが激しい、臭い、大声で話す、など空間の質を低下させる要因になります。
今後の予測
先ほども述べましたが、選別の時代が来るでしょう。
資本を生かした大企業も、自習室という名前でなく、
より高度に空間設計された、「コミュニティスペース」のような形で参入してくるでしょう。
ゆえにコンセプトが相当大事になってきます。似たような空間がある中で、選ばれるにはどうすればいいのか。有料自習室オーナーはアイデアをひねり出し、実行していくイノベーティブな姿勢が求められるでしょう。
結果、本当に世界を帰るような、学び場のインフラが、何年後かには完成しているかもしれません。
勉強カフェは、数ある勉強場所の中で、最高のクオリティを追求してきます。
これだけ増えてきた、自習スペースという場所ですが、まだまだ完璧には程遠く、
たくさんの改善点があります。ひとつひとつ、ここへ来られる方が必要とすることを考えて、
実行していく。そして、実際にそれが勉強がはかどる効果となって現れ、合格する人やキャリアアップしていく。
貢献を通じて、勉強カフェはすべての自習する大人への回答先になれるように精進してまります。
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